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(必読)*国が補助金を出すのはどうしてか?
2024年09月02日
2022年3月より、こども未来住宅支援事業が始まり、その後2023年には3省合同支援事業で2800億円の支援事業が始まり、2024年には4030億円に増額された。又同時に賃貸集合給湯省エネ事業185億が追加され大型補助金事業がスタートされた。どうして補助金を出す様に成ったのか、下記に説明する。
昨今、国が多額の補助金を出すのはどうしてか?その中身は断熱窓改修支援事業であります。日本の住宅の断熱性能は、何が問題なのでしょうか。それによって、どのような損失が生まれているのでしょうか。まず、バケツに上から水が注がれている図をイメージしてください。バケツには穴がたくさん空いていて、下から水が漏れ出しています。バケツを水でいっぱいにするためには、A「もっと水を注ぐ」、B「穴をふさぐ」のどちらを選ぶのが良いでしょうか?
正解はもちろん、B「穴をふさぐ」です。子どもにもわかる問題ですが、残念ながら日本社会は、この問いに対してずっとA「もっと水を注ぐ」という解答を選び続けてきました。
このクイズは、住宅とエネルギーとの関係を示しています。日本の一般的な住宅は、穴だらけのバケツのようにダダ漏れの状態です。どんなにエネルギー(=水)を注ぎ込んでも、穴から漏れて快適にはなりません。合理的に考えれば、住宅の性能を上げる(=穴をふさぐ)必要があるのですが、エネルギーのほうにばかり関心が向けられてきました。
日本のエアコンのエネルギー効率(注ぐ水をつくるための技術)は、世界でもトップレベルです。しかし、建物の断熱性能(バケツの穴)はそのままなので、光熱費ばかりかかって快適にはなりません。日本の住宅では、必要な部屋だけを冷暖房することが一般的です。空調している部屋としていない部屋との温度差が大きく、健康被害が起きています。
さらに経済面でも、バケツの穴から大金が捨てられています。海外から数十兆円かけて輸入した化石燃料を燃やし、そこでつくられた貴重なエネルギーが、住宅の隙間から抜け出しているのです。住宅の断熱性能が悪いことで、私たちは健康、経済、エネルギーなどの各分野で、大きな損失を被ってきたことになります。
今、国は多額の補助金を出して、やろうとしている事は、バケツの穴を塞ぐ事で快適な住空間を作ろうと模索している所であります。我々窓を取り扱う者は此の事をシッカリ理解してお客様の豊な暮らしの実現に貢献していきたいものです。